ガジュツについて
ガジュツとは?
ガジュツは、ヒマラヤ原産のショウガ科の多年草で、古来よりその根茎を乾燥し粉末にしたものが、宿便や古便を排泄して血液を浄化するといわれています。現在では熱帯地方で多く栽培されており、日本国内では「屋久島」「種子島」「沖縄」などが有名で、中でも昔から特に屋久島産のガジュツは別格とされ、重宝されてきました。
また、ガジュツは400年も前から中国の漢方の書物に明記されており、長い歴史の中で人々に愛用され、信頼されてきた植物といえます。
ガジュツの特徴は、その他の植物には見られない多くの精油成分にあります。「シオネール」「カンファー」「アズレン」などが代表的で、他にもデハイドロクルジオンなどさまざまな作用を持つ成分が多く含まれており、未だ解明されていない有効成分が多く含まれていると考えられています。
和草堂は創業以来、屋久島産ガジュツにこだわり、その素材の素晴らしさを損なわないよう加工・製造において自社独自の工夫を施し、最高品質のガジュツを皆さまへお届けしております。
ガジュツはウコンなの?
国内でガジュツを販売しているものには、「紫ウコン」をかかれているものがありますが、ガジュツはウコンではありません。他にもウコンの名称が付く植物に春ウコン、秋ウコン、クスリウコンなどその他多く存在しますが、同じショウガ科、ウコン(クルクマ)属の植物ではありますが、すべて俗称で、正式名称ではありません。
ではウコンとは一体何を指すのでしょう?
これにはその昔、漢方が中国から伝わったころまで話がさかのぼります。漢方が中国から伝えられたときにはガジュツはガジュツ、春ウコンはウコン、秋ウコンはキョウオウと伝えられました。しかし、日本全国に伝わる過程で、いつしか春ウコンがキョウオウ、秋ウコンがウコンと間違って内容が広まり、そのまま定着したようです。ちなみにクスリウコンの正式名称はクニッツです。
まとめると、ウコンとは日本では正式には秋ウコンのことを指します。
その他の紫ウコン、春ウコン、クスリウコンに関してはウコンと名前に加えることで、ウコンの知名度を利用しているに過ぎません。
同じショウガ科、ウコン属の仲間で見た目も似ているといえど、ガジュツ、キョウオウ、ウコン、クニッツはそれぞれ異なった特徴を持つ違う植物だといえます。
それは、ナス、トマト、ジャガイモがすべてナス科ナス属の植物なのと同じです。
屋久島産ガジュツ
屋久島は1993年に日本初の世界自然遺産に登録されました。奥岳一帯に降る雨は、年間で8,000ミリから10,000ミリ。まさに水の島です。
「和草堂純莪述」は屋久島産のガジュツを100%使用して粉末にしたものです。
「ガジュツは産地によって違うのですか?」とよく質問されるのですが、産地が近くても屋久島産と種子島産では違いますし、沖縄産も違います。屋久島産はどちらかといえば丸い形をしています。丸いものは輪切りにしても断面が紫色です。
屋久島産が良質だということに大きく関係しているのは、やはり数千年を過ごしてきた屋久杉に代表される大自然の気です。自然が水を育て、水が土を育て、その土と水にガジュツが育てられているのです。
栽培から加工まで
1月に収穫を終えるとすぐに草の種をまきます。3月になると草が伸びてくるのでトラクターで土の中にすきこんでおきます。すきこみから土に返るまでにわずか1ヶ月で堆肥化します。屋久島ならではの農法です。
4月あるいは5月になるとそこに種芋を植えます。農薬を使わないので、雑草が生えます。こまめに草取りをしながら成長を待ちます。夏に淡紅色の漏斗状の花を咲かせますが、これは越年したガジュツの一部です。1年目では咲きません。やがて秋・冬を過ごし、1月になって完全に枯れた状態を待って収穫します。栄養分が根に戻っていくのを待つわけです。
収穫直後のガジュツにはひげの様な根がたくさんついているので、機械でむしっていきます。同時にガジュツの小さなこぶも泥と一緒に落とします。泥を落とした後できれいに洗います。
次に、洗ったガジュツをポテトチップスのように厚さ4mm程度にスライスします。この状態で焼酎につけて、つまみ代わりにポリポリ食べることもあるそうです。生のガジュツを噛むとみずみずしく、粉の状態よりも口と胃に清涼感が広がります。
スライスを終えると乾燥機に入れます。天気によって違いますが、入れる時間は12~14時間程度。
ムラなく乾燥させるため、人の手で箱を移動させ、位置を交換し、混ぜ合わせ、箱に詰め替えながら乾かしていきます。
乾燥したガジュツは一括して和草堂に集められ、粉末にしていきます。
ガジュツは、産地、畑、製造工場(機械・環境など)がしっかりしているかどうかによって品質が異なります。
粗悪品や悪徳商法に惑わされず、メーカーや製造元の説明を見聞きして、納得したうえで、お買い求めください。